学歌

常磐の松風 みどりに吹きて

木草の色さへ 爽けき岡辺

厚きみ恵 いたゞきつゝも

基礎かたし われらが学舎

ここにし集える 千数の学徒

沸き立つ意気もて 真理を探り

土の文化を 進めんものと

つとめて息まず 朝より宵に

科学の力に 自然を服し

尽きせぬ富源を 四方にひらき

永久に現ぜん 祖国の栄を

重くも大し われらが使命

 


大正14年5月。東洋大学教授(文学博士)尾上柴舟に作詞を、また、日本交響管弦学会指揮者(作曲家)山田耕筰に譜曲の作成を依頼、大正15年9月25日に完成した。この学歌は戦時中、学徒出陣の壮行歌となり、入学式や卒業式の感慨を込めた悲喜哀歓の歌声となり現在1万の学生に絶唱されている。


 応援歌

 

ああ若人の血は踊り

青春の意気ここに燃ゆ

戦わんかな 勝たんかな

くろがねの腕愛撫して

たてますらをよ我健児

おお農大 農大

土の覇者 農大

紺碧の空にいや高く

母校の旗を掲げん哉

 

 

   

 

 

 

 

昭和6年11月17日、作詞を詩人として名高い北村小松、作曲を音楽家の堀内敬三に依頼した。数ヶ月間の構想の後、示された歌詞、作曲は詞の雄々しさ、曲の若々しさは農大の応援歌として万全のもので、昭和7年5月30日万雷の拍手の内に新応援歌として承認を得た。

 


カレッヂソング

 

空も薫る 丘の緑輝く学府

おゝ農大 朗らよ

土を愛すと いそしむこの道

見よ見よこゝにぞ 萌え立つ力

いざこそ 東京農大ふるへ

風は光る とおき地平豊けき菜園

おゝ農大 朗らよ

土を信ずと 珠なすこの汗

見よ見よこゝにぞ 伸びゆく力

いざこそ 東京農大ふるへ

高く放つ きよき瞳さやけき理想

おゝ農大 朗らよ

土に生きんと はぐくむこの自治

見よ見よこゝにぞ 期すべき使命

いざこそ 東京農大ふるへ

 

昭和10年10月7日、吉田精一作詞、作曲家古関裕而の作曲によって、薫る空、光る風、豊かな土にも似た晴れやかな歌曲の農大ソングが誕生し、昭和10年10月26日に発表された。

 

第二応援歌

 「緑の精鋭」

 

緑の精鋭 青空と ゆるがぬ大地は 土の覇者

母校の生命を 誇りと信じ 今日も技を 練り競う

掲げよ我らが 打倒の意気を 血潮に期して戦わん

東京農大我健児 永久に栄えん 我等が母校

東京農大 我等が母校

我らは果てなき 永遠の 土の壮士と 誓いたり

悠久なるかな 我等が示現世界に示さん 心意気

緑の旗よ 力の限り 雄々しくはばたけ そそりたて

東京農大我健児 永久に栄えん 我等が母校

東京農大 我等が母校

 

 

平成3年、東京農業大学創立100周年を記念し、昭和38年度団長の岩堀紀男氏により作詞・編曲、作曲は渡辺浦人によって誕生した。

 

相撲エール

農大のお相撲さんはねっぽいね

意気あるよ 意気あるよ

チャチャリコチャチャリコ

チャチャリコチャンチャコ

チャチャリコチャチャリコチャンチャン

四本柱の真中で

やっちょるね かっぱつに

そら勝った又勝った いさぎよく

勝った勝った

だから云わないことではないか

砂でもはらって又おいで

トコトンヤレトンヤレナトコトン

たまにゃ負けなきゃ

可哀いそうじゃないか

これも男の情けから

ヨイトマカセッセ

 

相撲の応援に用いられるこの応援歌は伝統ある農大相撲部の心と、それを応援する我々応援団の心意気を歌っている。

 


 団結節

 

オース オース団結だ

オース意気だよ その意気だ

北は樺太北海道 南は九州台湾の

猛者が集まる 常磐寮

オース オース団結だ

オース意気だよ その意気だ

世田谷村の 乙女娘は

流れも清き 多摩川の

はかなき恋に 泣くという

オース オース団結だ

オース意気だよ その意気だ

農大名物 伊達男

意地と根性にゃ 負けないが

義理と人情にゃ ついほろり

オース オース団結だ

オース意気だよ その意気だ

 


青山ほとり

 (能書き)

農大生元気あるかい(押忍 押忍 押忍)

苦しきときの父となり

悲しきときの母となり

楽しきときの友となる

いざ歌わんかな踊らんかな狂わんかな

農大名物青山ほとり

 

青山ほとり常磐松

聳ゆるタンクは我母校

何時も元気は山を抜く

農大健児の意気を見よ

今日も勝たずにおくものか

そりゃ突き飛ばせ投げ飛ばせ

お前達や威張ったって知っちょるか

お米の実る木は知りゃすまい

知らなきゃ教えてあげようか

おいらが農場へついてこい

金波銀波の打つ様は

そりゃ踊りゃんせ踊りゃんせ

農大健児はすまないが

お米の実る木がついている

昔も今も変わらない

人間喰わずに生きらりょか

命あっての物種じゃ

そりゃ惚れりゃんせ惚れりゃんせ

お嫁に行くならお娘さんよ

お百姓さんに行きゃしゃんせ

難しい事は抜きにして

ちょっくら考え御覧じろ

お腹の貧しい事はない

そりゃ結婚せ結婚せ

 

   

大正12年、高等科3年在学中の市山正輝によるもので農大を讃え、都人士に農業の尊さを訓えたユーモアたっぷりの歌詞と、北海道湯の川温泉付近の曲を取り入れた物が、当時の学生の気分に一致し、現在では、テレビ、新聞等により「大根踊り」の愛称で全国の人々に親しまれ、農大と言えば、あの「青山ほとり」と言われる農大の名物応援である。